『君の膵臓をたべたい』の名言「一日の価値は全部一緒」から考える幸せな生き方とは

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住野よるさんの小説『君の膵臓をたべたい』は、膵臓の病気で余命一年と宣告されている高校生の女の子・桜良(さくら)と、クラスでも目立たない存在の地味な男の子・僕との物語。

“僕”はたまたま病院で桜良の日記を拾い、桜良が余命一年であるという秘密を知ることになります。そこから2人の交流が始まり、日常のさまざまな時間を共有していく様子が描かれています。

その中に出てくる一日の価値についての名言がすごく心に残ったので、今回はその名言をもとに幸せな生き方について考えてみました。

『君の膵臓をたべたい』に出てくる名言

一日の価値についての名言が出てくるのは、図書委員だった桜良と僕が2人で本の整理をしていた時のこと。

僕:「残り少ない命を、図書室の片づけなんか に使っていいの?」

桜良:「いいに決まってるじゃん」

僕:「決まってはいないと思うよ」

桜良:「そう?じゃあ他に何をしろって言うの?」

僕:「そりゃあ、初恋の人に会いにいくとか、外国でヒッチハイクをして最期の場所を決めるとか、やりたいことがあるんじゃないの?」

桜良:「んー、言いたいことは分かんなくもないけどさ。例えば、クラスメイトくん(僕)にも、死ぬまでにやりたいことはあるでしょう?」

僕:「・・・・・なくはない、かな」

桜良:でも今、それをやってないじゃん。私も君も、もしかしたら明日死ぬかもしれないのにさ。そういう意味では私も君も変わんないよ、きっと。一日の価値は全部一緒なんだから、何をしたかの差なんかで私の今日の価値は変わらない。私は今日、楽しかったよ」

 

引用:『君の膵臓をたべたい』

余命一年と宣告されている桜良に対して僕が言った「残された貴重な時間でもっと他にしたほうがいいことがあるんじゃない?」という意味の言葉。おそらく余命一年の人を目の前にしたら多くの人が”僕”と同じことを言うと思います。

でも桜良はそんな”僕”の言葉に対して「私も君も変わんないよ。一日の価値は全部一緒」とあっさり答えるのです。「一日の価値は全部一緒」確かにその通りなんですが、これって意外と忘れがちなことでもありますよね。

『君の膵臓をたべたい』の名言を聞いて気づくこと

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桜良の「私も君も変わんない。一日の価値は全部一緒」という名言を聞いた時、ハッとしました。

「余命一年」とか「病気」と聞くと、私たちは何となくその人の一日にはすごい価値があって一日一日がすごく大切なもののように感じてしまいます。でも、余命宣告というのは命が終わる時期を事前に予告されているだけで、その日が予告なしにやってくることは誰にでもあるんですよね。

 

小説の中で桜良は余命一年と宣告されていますが、もしかしたら明日事故にあって命を落とすかもしれないし、”僕”だってそうかもしれません。私たちだって同じで、明日何かの事件や事故に巻き込まれて急にその日がやってくるかもしれません。

そう考えたら「今日」という一日は余命一年の桜良にとっても、”僕”にとっても、私たちにとっても丸っきり同じ「一日」なのです。そこに誰の一日が一番重いかという違いはありません。

桜良の名言を聞くと、どんな状況にある人の一日もみんな同じ価値があると当たり前のことに改めて気づかされますね。

『君の膵臓をたべたい』の桜良のように余命一年だったら?

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健康に生活できているとつい「今日」という一日の貴重さを忘れてなんとなく過ごしてしまいがちです。

でも、もし余命一年と言われたらみんなもっと違う時間の使い方をするのではないでしょうか?残された365日のうちの貴重な1日をあなたはどう使いたいですか?

私は2年前に病気の疑いがあって手術をしました。検査の結果、恐れていた病気ではなかったのですが、自分の異変に気づいてから検査結果が出るまでは「来年も生きてるかな?」と毎日すごく怖かったです。大げさに聞こえますが、終わりを意識すると自分でも驚くくらい一日の大切さを感じるようになりました。

別に毎日命を落とすことに怯えて生きる必要はないと思います。ただ、「今日」という一日の価値を今までよりも意識して過ごすことができれば、一年後のあなたの状況は今と大きく変わっているかもしれません

『君の膵臓をたべたい』の名言から考える幸せな生き方

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今健康な人も余命一年の人もあなたも私も「一日の価値は全部一緒」。誰しも「今日」という日はもう戻って来ないし「明日」がいつまで来続けるかもわかりません。

そう考えると、幸せな生き方とは「今日」に焦点を当てて「今日」の価値をなるべく多く受け取れる生き方なんだと思います。と言っても別に何かすごいことをする必要はなくて、楽しい気持ちや達成感、充実感などを素直にたくさん感じられることが大切なのかなと。

例えば、ちょっと贅沢してデパ地下で美味しいお惣菜を買って帰るとか、最近会っていない友人に連絡して近況報告をし合うとか、パートナーと家でゆっくり晩酌をするとか、新しい習い事に挑戦しようとリサーチしてみるとか。

自分がワクワクすることや楽しいなと思うことを作り、それを毎日感じながら過ごすことが幸せな生き方につながるのではないでしょうか。

最後に

「今日」という限られた時間をどう使って何を感じるのか、それはすべて自分次第です

私は昔、仕事が嫌すぎて毎日朝起きてから家に帰るまでずっと「仕事したくないな」とか「早く帰りたいな」というネガティブな気持ちで一日を過ごしていました^^;

今は起業して働く場所も時間も自由になり、好きな時に友人と会ったり好きな場所で仕事をしたりと、一日をポジティブな気持ちで過ごすことができています

 

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