とにかく新しいこと好きで、直感的に何かを始めてはすぐに飽きてしまう。
このような性格の人は「飽き性」とか「飽きっぽい」と言われ、この性格は欠点や短所のように捉えられがちです。
私も飽き性なので、「これ面白そう!」と思って本を買ったり情報を集めたりしては一週間後には本も開かない、関連する情報が流れてきてもスルー、なんてこともよくあります。
昔はこの性格は直すべきだと思っていたし、就活の時に「あなたの短所は?」と聞かれたら真っ先に思い浮かぶのが「飽きっぽいところ」でした。
ですが、今は飽きっぽいことは短所ではなく、うまく使えば大きな長所だと思っています。長所と短所は表裏一体と言われますが、まさにその通りなのです。
では、飽きっぽい人はその特徴をどう使うと長所にできるのか?今回はそれについて書いていこうと思います。
そもそも飽きていい
まず、飽きっぽいことはなぜ悪いと言われるのでしょう?
それは「一度始めたことは途中でやめてはいけない」という考え方が私たちの中にあるからではないでしょうか。
- 一度始めた習い事をすぐやめるのはよくない
- 部活は卒業まで頑張らないといけない
- 理系なら理系、文系なら文系の勉強をするべき
昔からこういった見えない”決まり”が世間にはたくさんあります。
他にも「継続できない人はだらしなくて、継続できる人がすごい」という評価基準のようなものもありますよね。
ですが、考えてみると一つのことをずっと続けるのは無理があります。
例えば、毎日カレーを食べ続けるとか、毎日同じ曲を聴き続けるとか。極端ですがいつか必ず飽きるはずです。
「飽きる」ということはごく普通のことなのに、対象がなぜか形のないものになると「すぐ飽きるのはよくない」と思われがち。でもそれは私たちが勝手に作った基準だと思っていいと思います。
確かに継続できることはすごいことですし、継続力があると成功しやすいこともたくさんありますが、それは「継続できないからダメ」ということとは別の話です。
飽きっぽい人は気軽に挑戦して後悔を減らすことができる
あなたは今取り組んでいることに対して
- もっと早くやっていれば…
- もっと早く知っていれば…
と思うことってありませんか?
もしくは興味があっても結局やらなかったことに対して
- あの時にやっておけばよかった
- あの時チャレンジしていたら何か変わったかもしれない
と思ったことはないでしょうか?
私は「もっと早くブログで稼げることを知って始めておけばよかった」とよく思います。
「そうすれば、会社を辞めて時間があったあの時期に家にいながら毎月30万円稼げるようになって、数年後の今の収入はもっと増えていたんじゃないか…」とも思います。
きっと誰でも同じような”タラレバ”を考えたことがありますよね。
このタラレバを無くすことは難しいですが、なるべく減らすことはできます。その方法は「思いついた時にすぐ行動する」これだけです。
その時のポイントは「でも途中でやめたくなるかもしれない」「自分にできるかわからない」「続かないんじゃないか」と考えすぎないこと。
飽きっぽい人はこれが得意な人が多い印象です。
そもそも「行動しよう」と決意しなくても興味が湧けば自然と行動でき、その結果「飽き」も多いわけなので、「すぐ行動する」をあまり意識する必要がないのです。
挑戦に対する心理的ハードルが低いからこそ色々なことに手を出し、合わないものからはすぐに手を引いている、とも言えますね。これは飽きっぽい人の強みだと思います。
あとは「思いつく」とか「興味を持つ」ことが得意でもあるので、視野を広く持つことができるのも長所です。
よく、人が一生を終える時に後悔するのは「やったこと」よりも「やらなかったこと」だと言われます。
飽き性の人は「飽きっぽい」と自覚している程たくさんのことに挑戦した経験があり、フットワークが軽いはず。それを最大限に活かして「やらなかったこと」をとにかく減らしていくといいと思います。
- 興味があること
- やってみたいこと
- 直感的にいいと思ったこと
こういったことに「まずは片足を突っ込んでみよう!」くらいの気軽さで挑戦していくと、「もっと早く…」「あの時に…」という後悔を減らしていくことができます。
挑戦することへの心理的ハードルの低さとフットワークの軽さはまさに長所と言えますね。
飽きっぽい人は自分の人生を見つけやすい
飽きっぽい人はとにかく広く浅く色々なことを経験できるので、結果として「自分が何をしたいのか」を見つけやすいです。
自分で飽き性だと思っている私も、会社員・パート・専業主婦を経験し、その間にハンドメイドのアクセサリーを作って売ってみたり、公務員になろうと分厚い本を買って勉強してみたり、とにかく思いついたことは色々試してきました。そして今はブログで稼げるようになって起業しています。
色々なことを経験するとその分視野が広がり、自然と選択肢も広がってくるもの。
その選択肢の中から本当に自分が好きなこと、やりたいことを選んでいくことができれば、自分の人生を見つけやすくなります。
「やりたいことがわからない」という人も多いと思いますが、もしかしたら完璧主義だったり一つのことを頑張りすぎていたりしないでしょうか?
そういう場合は「中途半端になってもいいし、飽きたら次に行こう」くらいの気持ちで飽きっぽい人になってみるのもいいかもしれません。
少しでも興味を持ったことや直感的にいいなと思ったことがあれば一度挑戦してみる。そうすると自分の好きや苦手、やりたい・やりたくないが少しずつわかってくるはずです。
「自分の人生を見つける」「自分の人生を生きる」ということは今後さらに一人一人が直面することだと思います。
その象徴として、数年前には「好きなことで生きていく」というフレーズが流行り、最近では「複業(副業ではなく)」や「パラレルワーク」という言葉もよく聞くようになってきました。
卒業したら企業に就職してずっと一つの会社で働くのが普通だった時代は私たちの世代ですでに変わり始め、最近ではすごいスピードで働き方が変わってきています。
みんなが一つの流れに乗って生きていく時代から、それぞれが自分の流れを作って生きていく時代になってきていますよね。
そんなこれからの時代に「自分はどんな人生を生きたいのか」がわかる人は強いです。逆に、何も考えずに流されて生きていくことは難しくなっていくのではないでしょうか。
一人一人が主体的に生き方・働き方を選んでいく時代になればなるほど、自分と向き合うことが多くなってきます。
その時に「自分は何が好きで何をしたいのか」を知っていくためには色々な経験や視野の広さが必要で、飽きっぽい人はそれを自然に手に入れることができる性格なのです。
まとめ
飽きっぽいことは短所と捉えられることもありますが、興味があることにフットワーク軽く挑戦する行動力があるとたくさんの経験値を得られ、人生の選択肢やチャンスが増えていきます。
そしてその経験や選択肢の多さは「自分は何が好きなのか」「どうなりたいのか」を考えていく時にきっと役立つはず。
飽きっぽさを活かして挑戦の機会を増やしていけば、より自分の人生を生きることができるのではないでしょうか。