私が運営しているサイトにアクセスが集中し、サーバーが一時ダウンしてしまいました。
その時にエックスサーバーから届いたメールに対策方法が書かれていたので、今回はそのやり方についてまとめました。
2019年3月頃から順に設定できるようになったバージョンアップもあるので、長い間エックスサーバーを使っている方は一度設定の確認をおすすめします!
エックスサーバーのダウンを防ぐ方法
サーバーがダウンする原因は、急なアクセス集中によってプログラム負荷が高まることに加え、画像やCSSを処理するプロセスが急に増えることです。
なので、ダウンしないようにするには負荷をなるべく減らし、画像処理などのプロセスを少なくすること必要があります。
そのために必要な設定として、エックスサーバーからのメールにはこの3点が書かれていました。
- Xアクセラレータ(ver.1/ver.2)の有効化
- PHPのバージョンアップ
- その他キャッシュの有効化と、CDNの利用
Xアクセラレータは以前から無料で導入することができましたが、2019年になってver.2も利用できるようになったようです。
そもそもアクセラレーターを設定していない方やver.1になっている方は早めに設定を変更しておきましょう。
ここからは上の3点を詳しく説明していきますね。
PHPのバージョンアップ
対策の1つ目のXアクセラレータの有効化(バージョンアップ)には、PHPのバージョンアップが必要になるので先にこちらから解説していきます。
現在PHPのバージョンが7.2になっていない方はこちらを先に行ってください。
まず、エックスサーバーのサーバーパネルにログインします。
ログインしたら下の方にある「PHP Ver.切替」を選択。
するとドメイン選択の画面になるので、該当するドメインを選びます。
そしてPHPバージョン切替の画面で「変更後のバージョン」を「PHP7.2.6」にします。
「変更」をクリックして設定完了です!
Xアクセラレータの有効化
次はXアクセラレータの有効化(バージョンアップ)です。
XアクセラレータはWebサイトを高速化・安定化させるための機能。
これまでのXアクセラレータver.1の機能は静的ファイルの高速化でしたが、ver.2では静的ファイルの高速化+PHPプログラムの高速化ができるようになりました。
WordPressの場合、ver.2にすることでPHPプログラムの処理速度が最大10倍になるようです!
それではさっそく設定していきましょう。まずはエックスサーバーのサーバーパネルにログイン。
次に「高速化」の中の「Xアクセラレータ」の項目をクリックします。
そしてドメイン選択の画面で、該当するドメインを選びます。
次にバージョンを選択するところで「Xアクセラレータ Ver.2」にチェックを入れて「確認画面へ進む」をクリック。
最後に確認画面で「変更する」をクリックして完了です!
その他キャッシュの有効化とCDNの利用
対策の3つ目は、キャッシュプラグインの導入とCDNの利用になります。
ただし、「WordPress Popular Posts」などのアクセスの度にプログラムを実行するプラグインが有効化されている場合、そのプラグインがうまく動かなかったり、逆にキャッシュが生成されず負荷を減らすことができないこともあります。
CDNとは例えばCloudFlareなどのサービスのことで、これを利用することで画像などのファイルを外部のサーバーから配信できるようになり、エックスサーバーでの画像処理の負荷を大幅に減らすことができます。
何度もサーバーがダウンするような場合はCDNの利用を考えてみてもいいかもしれません。
エックスサーバーはどれくらいのアクセス集中に耐えられる?
エックスサーバーはどのくらいのアクセスの集中まで耐えられるのか、その詳しい数字は公表されていません。
私の場合、以前リアルタイムのアクセス数が3500になった時もサーバーがダウンすることはありませんでした。その時はリアルタイムで1000以上のアクセスが40分ほど続きましたが大丈夫だったのを覚えています。
今回ダウンした時は一時的にそれ以上のアクセスが集中したと思われます。
ただ、他のサイトでは「リアルタイムのアクセス数が2000程度でサーバーがダウンした」という話も聞くので、普段の対策やページの重さによってだいぶ違うようです。
ちなみに、エックスサーバーからのメールによるとプランを変更したからと言って解決するわけではないとのこと。
まずは自分でできる対策をして様子を見るしかありませんね!
今回紹介した3つの対策の中でまだ行っていないものがあれば、ぜひ参考にしていただけたらと思います。